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7話 町の広場と冒険者ごっこの再来

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2025-12-10 12:41:20

 ユウもまた、クラリスの反応と、彼女のお尻に押し付けられた自分の『息子』から伝わる摩擦の快感で、全身が痺れるようだった。彼は無我夢中になり、クラリスを抱きしめる腕に力を込め、腰の動きをさらに強めた。

 その時、二人の快感は同時に頂点に達した。

「あああああぁぁあッ!!」

 クラリスは、抑えきれない絶頂の叫びを上げ、ユウの首にしがみつく手に全身の体重を預けた。彼女の身体は硬直し、湯船の中で微かに痙攣した。湯気が満ちた瞳からは、快感のあまり、涙が二筋、頬を伝って流れ落ちた。

 ユウもまた、クラリスの反応と自分の腰の奥から込み上げる強烈な衝動に抗えず、クラリスの柔らかなお尻に熱いものを全てぶつけるかのように、腰を強く突き上げた。全身の力が抜け、クラリスの肩に顔を埋めたまま、荒い息を吐き出した。

 熱い湯の中、二人の身体は抱き合ったまま、しばらく動けずにいた。浴室には、二人の荒い息遣いと、湯が静かに揺れる音だけが響いていた。クラリスの頬は真っ赤に染まり、彼女の表情は、満足と羞恥、そして初めて味わった未知の快感による呆然とした色を帯びていた。

「ふ、ふぅ……これは、内緒よ……誰かに話したら……許さないんだから!!」

 荒い息を整えながら、クラリスはユウの胸元に顔を埋めたまま、必死な、それでいて甘い声で囁いた。彼女の身体からは、まだ興奮の余韻が抜けていないのか、微かな震えが伝わってくる。

「あ、あぁ……分かってるって!」

 ユウもまた、熱を帯びた声で頷き、クラリスの背中を優しく抱きしめ返した。彼の全身も、未だ快感の余韻に支配されていた。

「お、お礼なだけで……好きとかじゃないんだから……」

 クラリスは、精一杯の強がりと照れ隠しで、そう言葉を付け足した。

「たまに、なら……良いわよ。また、守ってくれたら……ね」

 しかし、その言葉の最後には、再びあの快感を求めるような、甘くねっとりとした響きが混じっていた。

「いつでも守ってやるって……お姫様だもんな!」

 ユウは、力強く、そして少し得意げに言った。彼の声には、クラリスを守り抜くという、幼いながらも確かな決意が込められていた。

「そ、そうよ……傍にいなさいよね……」

 クラリスは、湯気に隠れて顔を赤くしながら、その命令のような言葉で、ユウの存在を強く求めた。二人の間の温かい湯は、秘密の誓いを包み込むように静かに揺れていた。

 あれから数年の時が流れた。

 ユウとクラリスは、あの日の秘密を胸に抱えながらも、変わらず村で過ごしていたが、クラリスはついに勉学のため、村を出て町へ行ってしまった。それは、村の農家の息子であるユウと、裕福な商家の娘であるクラリスとの間に横たわる、動かしがたい身分の差を、否応なく突きつける出来事でもあった。

 ユウは、広場の真ん中、かつてクラリスと泥だらけになって走り回った、あの陽だまりの広場に一人立ち尽くしていた。

 季節は夏へと向かっているが、ユウの心には重い鉛のような暗い気分がのしかかっていた。彼の背丈はクラリスと遊んでいた頃よりずっと伸び、体つきもがっしりとしてきたが、淡い金色の髪は以前と同じように陽光を受けているのに、その輝きはどこか翳っているように見えた。

 青く澄んでいた瞳は、今は遠い町の方角をぼんやりと見つめており、その奥には寂しさと、どうしようもない諦めのような感情が澱んでいた。

「はぁ……」

 ユウは、深く、長いため息をついた。その音は、広場に響く唯一の音であり、彼の内面の虚ろさを物語っていた。

 広場には、以前と同じように村の子どもたちの笑い声が微かに届いていたが、ユウは彼らの輪に加わる気力さえ湧かなかった。かつて、木の棒を剣に見立てて英雄のように走り回っていた足は、今は土の上に根が生えたかのように動かない。

 (クラリスは、今頃、町で何をしているんだろう。広い世界を見て、俺みたいな田舎の男のことなんか、すぐに忘れちまうんだろうか……)

 頭の中で、あの生意気で、それでいて可愛らしい琥珀色の瞳と、時折見せる甘えるような仕草が蘇るたび、ユウは再び重いため息を漏らすのだった。その重い溜息は、夏の陽炎の中で、あっけなく消え去っていった。

 数年が経ち、ユウの行動範囲も大きく広がっていた。

 ユウの父親は、畑で採れた新鮮な野菜や、森で採集した木の実や薬草などを売るため、週に二回ほど、村から町へと足を運んでいた。ユウも最近では、両親に連れられて、村だけではなく町へも商売の手伝いに行くようになっていた。

 父親が町の市場で商売をしている、その待ち時間を利用して、ユウは町の広場へと繰り出した。そこには、村の子どもたちよりも身なりが良く、仕立ての良い服を着た子どもたちが集まっていた。商家の息子や、時には少し裕福な家庭の子どもなども混ざり、思い思いの遊びに興じている。

 しかし、遊ぶ内容はどこへ行っても大抵同じで、やはり『冒険者ごっこ』がメインだった。

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